「内藤でござる〜内藤でござる〜」
 がっしゃがっしゃと金属音を響かせながら、内藤(自称。フルネームは内藤芽亜之進)は街中を練り歩く。金属のフルプレートを着込み身長程もある剣を振り回して。はっきり言って、大迷惑
「内藤〜内藤〜内藤を使うでござる〜「そふぃーてぃあ」は却下でござる〜それ以前にそうるきゃりばーするでござる〜」
 つかつかと通行人の一人に近寄る内藤。
「そうるきゃりばーをしてるでござるか〜? 答えるでござる〜」
「え、え、え、?」
 うろたえる通り掛かりの通行人ことりおっち。
「・・・・・・そうるきゃりばぁって、何ですか?」
「何! そうるきゃりばーを知らぬと申すか? 許せないでござる!  許せないでござる! 許せないでござる!」
「え、え、え?」
「切り捨て御免ナリ!」
 剣を大上段から振り下ろす内藤。巨大な剣が唸りをあげる!

ごうっ!

「死ぬでござる〜」
 剣がりおっちに当たる、その瞬間−。

ごっ!

ごすう!

 内藤の顔面に突き刺さるもっぷ
「・・・痛いでござる(T−T)」

きう☆

ばたん

 内藤、地に伏す。
 そんな内藤に近づく一つの影。そう、やって来たのは・・・。
「目標の転倒を確認」
 ク〜ルな瞳の、寺女の制服を着たメイドロボ・・・我らがヒロイン、セリオだ!
 街に蔓延る変態から人々を守るため、もっぷすとらいかぁ★せりおがやって来た!
 彼女は内藤の目の前に立つと、そのまま見下ろすような形で彼を観察する。
「・・・目標、未だに健在」
 すっ、と足を上げるせりお。
「これより、目標の殲滅を開始します」
 そしておもいっきり力を篭めて内藤を踏みつける!

「てい」ごす

「OH!」

「てい」ごす

「OH〜!」

「てい」ごす

「O、OHHHHHH!」

「てい」ごす

「OH・・・・・・」

「てい」ごす

「・・・・・・・・・」返事が無い。ただのしかばねのようだ。

「目標を殲滅」
 ・・・それは男にとってはかなりエグい光景だった。なにしろ、せりおが踏みつけた場所はその・・・何と言うか・・・詰まるところ急所だった。
 思わず股間を押さえる通行人(男性)達。
「任務完了。これより帰還します」

 たったったったっ

「ばかぁー!」

 ごすぅ!

 帰ろうとするセリオの背中にかまされるスーパー頭突き!
「痛いです〜〜〜〜ぅ」
 今回は頭突きで登場の綾香さま(本人曰く、「レッグラリアートにしたかったけど、前回とネタ被るしねー」)。
「師匠・・・何がいけなかったのですか? ちゃんと言われた通りにしましたけど・・・?」
「どこがだー!」
 頭を抱えて地面をごろごろする綾香。ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろこの馬鹿弟子がー!
「遠距離からの狙撃は止めろって言ったでしょーが!」
「はい。ですから比較的近い15メートルの位置から投擲したのですが・・・」
「同じだっ!」

ばっし〜ん

 師匠、弟子に愛のハリセンアタック。
「師匠、そんなに頭を叩いたらCPUが壊れてしまいます(T−T)」
「大丈夫っ、馬鹿は叩いても壊れない☆」
「・・・・・・(T−T)」
「とにかく! これは何か対策を練らなきゃね・・・こんなんじゃあ誰もセリオをヒロイン扱いしてくれないわ。良くて正義漢ぶったど卑怯者よぉ」
 もっぷすとらいかぁ計画・・・その成就は果てしなく遠いようだ。

 


もっぷばとらぁ☆まるち外伝

もっぷすとらいかぁ★せりお

第2話

目指せヒロイン一番星!!


 

 来栖川重工のメイドロボ・HMX−13セリオを明日のスーパーヒロインにするべく発案された「もっぷすとらいかぁ計画」。しかし開始早々にして計画は大・大・大ピンチに陥る。
 ヒロインたるセリオに、その自覚がまったくと言って良いほど無いのだっ!

「セリオによる非英雄的行動と言動・・・この修正、容易では無いぞ」
「左様・・・長谷川、言い分を聞こうか」
「計画は2%も進んでおりません・・・問題有りまくりです。やはりセリオにヒロインは無理なのではないでしょうか? ここは一つもっぷばとらぁ計画の再考を・・・・・・」
「だまらっしゃい」
「あう(T−T)」
「我々はもう後戻りは出来ぬ。予算については一考しよう。何としても成功させるのだ。いいな?」
「あ〜う〜(T−T)」

「あうあうあうあう・・・俺は不幸だぁ・・・」
 がっくりと肩を落としながら、とぼとぼと来栖川邸の廊下を歩く長谷川。彼はこの「もっぷすとらいかぁ計画」に関わってからロクな事が無かった。綾香の下僕同然の生活はストレスが溜まり彼の頭に十円ハゲを形作り胃腸薬を手放せない体調にした。
「ううう・・・ドウシテなんだ・・・これまでは順調にエリートコースをひた走ってきた俺なのに・・・何故今こんな事をしてるんだぁ(T−T)」
 長谷川の目より、落涙。
 しかし現実は現実。泣いてもどーにもなりません。あんたは下僕に大決定☆
「ええっ(T−T) ひどいのぉ・・・ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう・・・ばかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
 あ、長谷川ダッシュで逃げました。
 だーーーーーーーとだっしゅして綾香の部屋に突っ込んでいく。
「綾香お嬢様〜〜〜〜〜〜」

 ばんっ

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(T−T)」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 突然ドアが開いて妖しい男が入ってきて、超パニック状態の綾香。思わず反射的に後回し蹴り


 ごすっ!

 ・・・もろに鳩尾にヒット。これはえぐいぃ。
「燃え尽きたぜ・・・真っ白に・・・ガク(T−T)」
 お腹をおさえて、長谷川は見事に轟沈。
「はあはあ・・・一体何なのよ・・・・・・・・・って、あらぁ、はせっちじゃない」
 綾香は倒れている長谷川の両肩を掴んで無理矢理立たせるとがっくんがっくん前後に揺さぶった。
「起きなさ〜〜〜いはせっち。起きるのよ」

 がっくんがっくん・・・返事が無い。

「起きなさいってば!」

 がっくんがっくん・・・やはり応答なし。

「起きろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 がっくんがっくん・・・目の覚める気配まったく無し。

「仕方ないわね。セリオ、窓を開けて」
 セリオは言われた通り窓を開けた。
 綾香は長谷川を窓の側まで引きずっていく。
「足もってそのまま持ち上げて」
「こうですか?」
 むんずと長谷川の足を掴むセリオ。綾香は両手を掴んでいる。
「じゃ、いくわよ」
 ゆ〜らゆ〜らと長谷川を前後に揺らし始める。そしてある程度の勢いがついたところで・・・。
「そ〜〜〜〜れぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 ひるるるるるるるるるるるる

 ばっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!

 哀れ長谷川は庭にあるプールへとダイビング!
「こーすりゃあ起きるでしょ☆」
「師匠」
「なに?」
「大丈夫でしょうか?」
「だいじょぶじょぶ! 人間アレくらいじゃ死なないわよ。ほっときゃ戻ってくるわ。なんか用事があったみたいだし」
「でも、浮いてきませんけど・・・・・・」
「へーきへーき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って

全然平気じゃな〜〜〜〜〜い!

やばっ!」

 

「エヘヘヘヘヘ・・・辺り一面花だらけお花畑・・・」
「ゴメンね・・・ちょっとやり過ぎだったわ」
「わ〜いてふてふてふてふぱたぱたぱた・・・」
「・・・(こ、怖いぃぃぃぃ)」
 あの後長谷川は速攻で救助されたが、その時既に意識が無く(って元からだけど)三途の川を渡りかけたのだが来栖川医療チームの働きでなんとか無事(?)に生還する事が出来た。しかしその後遺症からかさっきから夢の世界に迷い込んで返ってこない。
「なんか用事あったんじゃないの?」
「あ、そうでした」
 以外にもあっさり復活する長谷川。下僕回路が組み込まれてしまった彼は、主の呼びかけを無視する事はできないのだ。
「実は委員会から突き上げがありまして・・・」
「ふ〜ん。ま、仕方ないんじゃない? 私だって問題あると思ってるし」
「はぁ・・・そうですか」
「セリオがヒロインになるには足りないものが多すぎるの。再教育だ必要ね・・・はせっち、これを」
 綾香は懐から一枚のメモを取りだし長谷川に渡す。
 それに目を通した長谷川は驚愕に目を見開いた。
「これは・・・・・・・!?」
「夕方までに集めて頂戴」
 綾香には何か策が有るようだが・・・?

 

 そして夕刻。

 ばたん!とドアが開きはせっちが帰ってくる。
「綾香お嬢様! 持ってまいりまし・・・」

 ごすっ!

 長谷川の顔にめり込む格闘大全。どうやら綾香が投げたものらしい。
「部屋に入る時はノックを忘れず! 最低限のマナーでしょうが!」
「す、スイマセン」
「で、揃ったの?」
「もちろんです!」
 胸を張って答える長谷川。
「これを!」
 そこにあったのは・・・

山のように積まれたLDとCD!

「流石ははせっち」
 綾香はその中から一つのLDを取りだし、セリオに渡す。
 タイトルは「勇者王ガオガイガー」
「セリオ・・・これを見るのよ。そして学びなさい、熱い魂を!
「はい、師匠」
 そのまま部屋を出るセリオ。
「これで第一段階はスタートね・・・」
「あの、綾香お嬢様」
「何?」
「何故ガオガイガーなんですか? 他にもヒーロー物は沢山在るじゃないですか」
「確かに、ガオガイガーの他にも熱い正義の魂を宿した作品はあるわ・・・でもね、ガオガイガーにいは他のヒーローに無いものを持っている」
「それは一体・・・!?」
ドリルよ!

 ずがしゃあ!

 はせっちは盛大にずっこけた。何故にどりる? 教えてママン答えてママン! 僕には理解出来ません〜〜〜〜〜(T−T)
「・・・何よその意味深なリアクションは?」
「な、何でも在りません」
「そ、じゃあ続けるわ。ドリルはね、熱き漢の魂を凝縮して作られた武器なのよ。それを理解し携えているガオガイガーは勇者の中の勇者! そんな作品でなければセリオの心に熱血を注ぎ込むことは出来ない!」
「そ、そうだったんですか・・・」
 るるる〜と涙を流し、感動の涙を流すはせっち。彼の中の漢が、綾香の熱き言霊に反応したのだ!
「綾香お嬢様! 素晴らしい、素晴らしいです! 私、一生綾香様に着いていきますぅぅぅぅぅぅ!」
「いい返事だわ! さあ行きましょう、セリオと一緒に魂を燃焼させましょう!」
「はいっ!」

 

次の日の午後・・・

 ガオガイガーはようやく最終話を迎えていた。画面では命ゾンダーとガオガイガーが死力を尽くし闘っている・・・最も燃える場面だった。
 無言でそれを見つめるセリオ。その表情は何時もと変わらない・・・が、彼女の頭脳には、確実に変化が現れていた。

−何故彼らはここまで闘えるの?

−何故死をも恐れずに闘えるの?

−彼らは私に無いものを持っているから? それが熱い魂と言うものなの?

 そして、壮絶に散り逝く勇者軍団。
 綾香とはせっちは心の中で燃え、号泣した!

−何、この気持ち。

−初めての熱い気持ち・・・。

−溢れ出て止まらない。

 そう、セリオは熱い勇者達の生き様を見て、熱き魂を学びつつあったのだ!
 やがてエンディングが終わり、全話が終了した。
「疲れた・・・けどなんか凄い満足な気分ですね」
 感無量といった感じのはせっち。
 綾香も無言ではあったが同じような思いだろう。
「セリオ・・・どうだった? 何か感じるものはあったかしら」
 こくんと頷くセリオ。
「何か熱いものが溢れ出てくる感じがします・・・師匠、これが熱い魂というものなんでしょうか?」
「そうよ。それが熱い魂、熱血よ! セリオ、貴方ようやくそれを学び取る事が出来たようね。おめでとうセリオ。これで貴方はヒロインへの第一歩を踏み出せたのよ」
 微笑む綾香。それに答えるようにまた、セリオも微笑みを浮かべる。

「・・・・・・・・・・・!!!」

 その時、セリオの脳裏に響く悲痛な叫び。

−ダレカタスケテヨ−

 セリオは考える間も無く駆け出し部屋を飛び出す!
「どうしたのセリオ。いきなり」
「誰かが助けを求めています」
 声は普段とかわらぬ響きを帯びていたがその瞳には紛れも無く正義の炎が映し出されていた。一刻も早く声の主を救出せんと全力で駆ける!
「ちょっとまちなさい・・・ってもう居ない〜」
 あまりのスピードに綾香はあっという間に引き離された。

 何故セリオにあのような声が聞こえたのだろうか?
 それはセリオの心に熱い魂が宿ったからなのだ!
 MBS、モップバトルシステムとは、メイドロボ用に開発された戦闘システムである。しかしながらそれは単なる暴力のためのシステムではない!  虐げられている弱者を守る時、そして自らのご主人様を守る為に開発された究極の防衛システムなのだ。彼女らが愛・友情・熱血といった熱い魂をもって闘いに挑まなければ起動することは出来ない。そう、これは熱い魂を持ったものにしか使いこなせないのである!
 ガオガイガーにより熱血パルスを受け、それに共振したが為にセリオはその内に眠るMBSを発動させることに成功した。そしてそれに伴い起動したMBSに組み込まれた英雄支援魔道プログラム「ジャスティス」によるサーチ機能が、彼女に助けを求める声を伝えたのだ。
 セリオは駆ける、声の主の場所へ!

 

「ご、ごめんなさい・・・もうお金は無いんです」
 少年は弱弱しい声で、なんとかそう答えた。
 ここは某中学校の校舎裏。彼はそこで数名の不良に絡まれていた・・・のだが、その内一人は人間離れした体格をしていた。身長は2メートルを超え、まるまると太ったその体はまるで北斗の拳のハートの様だ。つまり、すげぇデブ。
 デブは少年の襟首を掴むと、彼を頭上高く軽々と持ち上げた。
「もう無いとはどういうことなんだな?」
「お願いです・・・許してください。本当に無いんです」
「じゃあしょうがないんだな」
 デブはそう言うといきなり少年の制服を破き始めた!
「か、か、体で払ってもらうんだな。お前可愛い顔してるから萌えるんだな」
「あ〜〜〜〜〜助けて〜〜〜〜〜(T−T)」

「待ちなさい!」

 彼らの頭上より響く声!
「な、何なんだな?」
 上を見上げた彼らが見たものは−
 屋上に立つ、モップを手に携えた雄々しきメイドロボの姿!!!
「はっ!」
 気合と共に跳ぶ。そして三回転捻りをしながらみごとに着地!
 セリオはきっ、とデブにガンを飛ばす。
「彼から手を離し、そして引きなさい」
「そんな事言われる筋合いないんだな。第一、お前誰なんだな?」
「私は・・・

この世の悪から弱き牙もたぬ人の為、来栖川より遣わされた正義のシ者! 
HMX-13S、もっぷすとらいかぁ★せりおです!

罪の無い少年をいたぶる悪の巨漢・・・悔い改めるなら今のうちですよ!!!」

「なーんか、えらい化けたわね」
「そうですね・・・」
 綾香とはせっちは、その光景を近くのビルの屋上から見守っていた。

「ふん・・・ししゃだかなんだか知らないけど、お楽しみを邪魔されたのはムカツクんだな。お前達、やってしまうんだな」
 デブの言葉を合図に、戦闘が始まった。
 不良たちはせりおを取り囲むと、じりじりと近寄ってくる。
 一人が、せりお目掛けパンチを繰り出す!
「死ぃぃぃぃねぃぃいっぃいぃ」

 ぱぁん

「ごふっ!」
 せりおの繰り出した一撃が不良を吹き飛ばす!
 そして一斉に襲いくる残りの不良達!
「はっ!」
 せりおの動きは速かった。武術の達人のような動きで次々と不良を倒す。全員が倒れるのに要した時間、僅かに数秒。
「あとはあなただけですよ?」
「うぬぬぬぬぬ・・・」
 デブは少年を放り出すとせりお目掛け突進してくる。
「!!」
 早い!
 予想外のスピードを持つタックルを、せりおは避けることが出来ない!

 どごぉっ!

 とっさにガードするせりお。しかしそれはあまりにも無駄な行動だった。彼女はそのまま吹き飛ばされ、壁に叩き付けられたから。
「ふふん、口ほどにも無いんだな・・・・・・ん!」
 デブは勝利を確信した・・・が、せりおは立ちあがった。
 彼女の体はかなりのダメージを負っていた。もう一撃食らったら機能停止まで追い込まれるかもしれない。しかし、立った。
 彼女の心に宿る魂が、その痛みを和らげ、勇気を与えているから!
 せりおはモップを手に取り、構える。
 その背中には、確かに炎が燃えている!

「せりおが燃えている!?」
 綾香は気づいていた。これから放つ一撃は、必殺の一撃であろうことを。

 デブは更なる攻撃を加えようとした。が・・・。
「か、体が動かないんだな」
 せりおの魂の波動が、彼の動きを止めている!
 せりおはデブ目掛け、凄まじい勢いで突進していくと共にモップを前方に突き出す!

「殲滅奥義・セリオスパイラル!!!」

 説明しよう!
 セリオスパイラルとはせりおの心の燃える時放たれる必殺の奥義である!
 高速で回転する火炎を纏ったもっぷが、周囲の空気を巻き込みドリル状の渦を形作り爆発的な攻撃力を生む、せりお究極にして最強の必殺技なのだ!
 行け、せりお! 悪を倒すのだ!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 気合と共に放たれる奥義!

 ごうっ!!!!!

「あ〜れ〜・・・きらん☆」
 哀れ、デブはお星様に。
「目標・・・殲滅」
 いつものセリフ。だがせりおの顔は笑っていた。

「まさかドリルまで使うなんてね・・・完全に予想外の出来事だわ。しかも良いほうの、ね」
 綾香の顔もまた、笑顔に包まれていた。

 

熱き魂の覚醒によって、真のヒロインとなったせりお。
しかし、気を抜く暇は無い。
次なる敵が動き出すのもそう遠くないだろう・・・。
君の闘いは今始まったばかりなのだ!

つづく★


次回予告

 街に変態を送ってくる秘密結社:Auchi。
 彼らの狙いとは何なのか?
 そしてAuchiより派遣された変態バトラーが、圧倒的パワーでせりおを窮地に追い込む。
 彼女に成す術はなかった・・・。

「相手のダメージ推定0・・・だめ、攻撃が通じない・・・もう、駄目なの」
「せりおさ〜〜〜〜〜ん」
「この声は!」
 そう、彼女がやって来た!!!

次回、もっぷすとらいかぁ★せりお

『炎の友情』

 次回も大自然の部屋でもっぷすとらいかぁ計画に参加しよう!

「一人で駄目なら二人の力をあわせましょう!」
「はい・・・マルチさん」


あとがき対談第二回:べるぐVS綾香りた〜んず

べるぐ:大自然の部屋の皆様おひさでございますぅ★ やっとの事でもっぷすとらいかぁの二話をお届けすることができました。

綾香:あんた、ホントに筆遅いわねえ。

べるぐ:出たな蹴り女。

綾香:誰が蹴り女だっ!

べきい

綾香:失礼ねえ、開口一番いきなりに・・・ってのびてる・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

綾香:はははっ、作者急用のため後書きはこれで終わりまーす★ じゃ!(と言って逃げる綾香)

べるぐ:しくしくしく・・・(T−T)


春「あうう、読んでる最中から萌えいや燃えたっす」
舞「決め台詞なんかたまんないです」
春「そうだろう、そうだろう(うんうん)」
舞「勇者シリーズ最高峰だしネ」
春「いや、私の最高勇者は違うけど(MGが1番、GGGは2番(爆))……。というわけで、180べるぐさんに熱血メールを是非っ!」
舞「ど、どういうメールだ……?」
春「なぁに、自分のアツイ心をそのまましたためればいいのさっ☆」
舞「け、結構すごいのになりそう……」

<続く>
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